大阪大学大学院 人間科学研究科 社会環境学講座
文化社会学



書物紹介
伊藤公雄/編 山中浩司/編
『とまどう男たち 生き方編 』

大阪大学出版会  2016年07月



闘う男たちが闘えなくなった社会に、男子として生まれた不幸とは。「死に方編」とともに気付く、諦めの男性学。
目次受難時代の男性の生と死
「男」という病―男性の生物学
僻目のベビーブーマー論
「男子」として生まれた「不幸」
寄る辺のない若年男子―若年層における孤立問題の男女比較から
「男」は病気か?―メタボ健診と男性
男はなぜ自殺するか―女性の労働参加と男性の自殺
単身男性の街










大村英昭/編 山中浩司/編
『とまどう男たち 死に方編 』

大阪大学出版会 2016年07月



退き際のダンディズムとはなにか。生きているうちに「死」を視野にいれる。「生き方編」とともに理解する、諦めの男性学。
目次第1章 退き際のダンディズム
エッセー1 人生の教訓
第2章 男の自殺とクジャクの羽
エッセー2 死を視野に生きる
第3章 死に場所を求めて―高齢社会における生き方死に方
エッセー3 思いがけないことが起きる自然死
第4章 講演「心霊(たましい)」の行方について考える
対談 日本仏教と「供養」
エッセー4 親父との約束


伊藤公雄/編 山中浩司/編
シリーズ名阪大リーブル 054
出版社名大阪大学出版会
ページ数 280p
ISBN 978-4-87259-435-5
発売日 2016年07月

\1500円(税込\1620)


大村英昭/編 山中浩司/編
シリーズ名阪大リーブル 055
出版社名大阪大学出版会
ページ数 245p
ISBN 978-4-87259-436-2
発売日 2016年07月

\1500円(税込\1620)

山中浩司著
『医師と回転器 19世紀精神医療の社会史』
昭和堂 2011年

19世紀初頭のベルリンシャリテ病院で起こったスキャンダルの社会的意味は何か?
プロイセン精神医学とその医療技術を、同時代の国家、医学、大学をめぐる社会的ダイナミズムの中で再解釈する。

目次
第1章  医療技術とプロフェッション
第2章  施設精神医学とモラル・トリートメント
第3章  雑誌メディアにおける心理療法
第4章  シャリテスキャンダルと精神医学
第5章  施設精神医学と大学


山中浩司【著】
(京都)昭和堂
2011/2/28発行
245p 19cm(B6)
ISBN:9784812210796
\4000(税込\4200)

佐藤純一・土屋貴志・黒田浩一郎編
『先端医療の社会学』
世界思想社 2010年

近年の生命科学のめざましい発達に伴い、今日の社会を存立させている諸前提に変更を迫るがごとく大きな変容を遂げつつある「先端医療」について、社会学的な観点から定義と把握を試み、日本における展開の分析をめざす。最新の論考集。

目次
序章  先端医療、先端性、社会学(黒田浩一郎)
第1章 脳死と臓器移植(工藤直志)
第2章 出生前診断と選択的人工妊娠中絶(美馬達哉)
第3章 新遺伝学(村岡潔)
第4章 生活習慣病(佐藤純一)
第5章 ホスピス(福島智子)
第6章 インフォームド・コンセント(中川輝彦)
第7章 倫理委員会による研究審査(土屋貴志)


佐藤純一・土屋貴志・黒田浩一郎【編】
(京都)世界思想社
2010年7月発行
四六判/240頁
ISBN9784790714873
\2100(税込)

山中浩司著
『医療技術と器具の社会史』
大阪大学出版会 2009年

聴診器はなぜ臨床医のシンボリックな存在になったのか。
聴診器、顕微鏡、「鉄の肺」から新型トレイまで・・・急速に技術革新が進む医療の分野のなかで、17世紀から現代までに使用されてきた器具の間に生まれた深い関係をエピソードと史実から探る。

目次
1.プロローグ-器具から見る社会
2.「不可解な過去」-技術と社会の奇妙な関係
3.聴診器が使えない?−現代医療の落とし穴
4.マホガニーの神託-聴診器と19世紀医学
5.電気松葉杖なんかいらない-聴診器と医療のシンボル
6.怪物のスープ-顕微鏡の社会的イメージ
7.顕微鏡のように見なさい-実験室の医学
8.エピローグ-器具のパラダイス・器具のパラダイム


山中浩司【著】
大阪大学出版会
2009/8/20発行
276p 19cm(B6)
ISBN:9784872593013
\2200(税込\2310)

額賀淑郎・山中浩司編
『遺伝子研究と社会:生命倫理の実証的アプローチ』
昭和堂 2007年

本書は、1. 比較文化の視点、2. 実証的方法論、3. 市民参加の視点から日米の第一線の研究者が多角的に新遺伝学の問題点を考察する。政策研究、エスノグラフィー、歴史研究、新遺伝学における患者団体の役割などを多様な立場から論じる。

目次
 序章 新遺伝学・生命倫理・実証的アプローチ
第T部 遺伝子研究と文化
 第1章 ヒトゲノム計画・医療政策・生命倫理
 第2章 遺伝的デザインの文化的制御

第U部 遺伝子研究と政策
 第3章 遺伝子決定論と遺伝子例外主義
 第4章 遺伝子技術の政策問題

第V部 遺伝子研究と歴史
 第5章 ゲノム地図の作成と社会秩序の構築
 第6章 バイオテクノロジーの時代におけるヒト生物試料
 第7章 サポート・グループに関する歴史的観点

第W部 遺伝子研究と市民社会
 第8章 遺伝学的市民とは何か
 第9章 北米と日本における「新医療複合体」


山中浩司 額賀淑郎【編】
(京都)昭和堂
2007/02/28出版
270p 21cm(A5)
ISBN:9784812207116 (4812207118)
NDC:467.2
\3,400 (税込\3,570)

吉村和真・福間良明編
『「はだしのゲン」がいた風景:マンガ・戦争・記憶』
梓出版 2006年

「はだしのゲン」は、いかに記憶されてきたのか?メディア史・マンガ研究・社会学・教育学を横断する、画期的な文化研究。

目次
第1章 「原爆マンガ」のメディア史
第2章 マンガ史における『ゲン』のポジション
第3章 物語の欲望に抗して―ポピュラーカルチャーにおける「成長」を中心に
第4章 マンガを「言葉」で読む―計量的分析の試み
第5章 「はだしのゲン」の民俗誌-学校をめぐるマンガ体験の諸相
第6章 「境界」で出会った「他者」―学校にとっての『はだしのゲン』
第7章 読まれえない「体験」・越境できない「記憶」―韓国における『はだしのゲン』の受容をめぐって
第8章 『はだしのゲン』のインパクト-マンガの残酷描写をめぐる表現史的一考察
コラム『はだしのゲン』を読み解く視点―被害と加害のプロブレマティーク


吉村和真 福間良明【編著】
(松戸)梓出版社
2006/07/16出版
303,25p 19cm(B6)
ISBN:4872622219
NDC:726.1
\2,400 (税込\2,520)

山中浩司編
『臨床文化の社会学』
昭和堂 2004年

医療をとりまく状況の急速な変化の中で、とりわけ、あらゆる局面において市場化と標準化が強く進展する現代社会において、それらはどのように変化していくのだろうか。
本書は、臨床文化と職業・技術の関わりに光をあてながら、現代社会における「病」の行方を考える臨床社会学書である。

目次
第1部 臨床文化論
 医療における「臨床」と「技術」―臨床文化のゆくえ/臨床文化の社会学―ロス(喪失)の痛みと鎮めの文化装置/宿命的閉塞からの展開

第2部 標準化の社会学
職業と標準化/新遺伝学の臨床文化:遺伝系図の「標準化」/臨床心理士はどのように客観性を産出するのか―視覚化する技術と標準化/検査医療と標準化

第3部 臨床における技術
「心」をめぐるコミュニケーション―「心の教育」における心理学的技術/コミュニケーション技術への視線―プロセスレコードの社会学的研究に向けて/アルコール医療とセルフヘルプ・グループ/天理よろず相談所における教義と儀礼―医療を導入した宗教の標準化


(京都)昭和堂
2005/02/28出版
335,7p 21cm(A5)
ISBN:4812204399
NDC:498
\3,400 (税込\3,570)

大林信治・山中浩司編
『視覚と近代』
名古屋大学出版 1999年

近代は視覚の時代か?
さまざまに語られる「視覚」と「モダニティー」の関係を、美術史、科学史、思想史、文学史などの諸領域から探究。ルネサンス以降の「観察空間」の形成と19世紀以降の変容という歴史的変化を射程に入れ、均質な近代イメージの限界と経験の多様な可能性を問う。

目次
序 目覚めたもののための人工の夢

A 観察の技法
 T ルネサンスにおける遠近法―キュクロプスの眼とアルゴスの眼のあいだで
 U 近代的視覚の形成-科学革命における観察と実験
 V 視覚技術の受容と拒絶―17〜19世紀における顕微鏡と科学
 W 視覚の社会化-「観察者」視点の生成と変容)

B 視覚と経験
 X感覚の序列―17・18世紀における「視覚」「触覚」概念の変容とその地位
 Y街衢へのまなざし―近代における都市経験とその言語表現
 Z視覚と距離―ゲオルク・ジンメルとアロイス・リーグル
 [視覚性の政治学―モダニズム美術の視覚をめぐって

あとがき


大林信治・山中浩司【編】
(名古屋)名古屋大学出版会
1999/02/28出版
312,7p 19cm(B6)
ISBN:4815803617
NDC:141.21
\3,000 (税込\3,150)